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トレヴィの黒いセロリ
スローフード防衛の発見、世紀を経たオリーブの木と、比類ない味わいの野菜、黒セロリに代表される豊かな食の伝統

セロリが皆同じだと思っていた人が、トレヴィのセロリを1度味わったら最後、味にうるさくなるに違いない。 町とクリトゥンノ川に挟まれた細長い所にある、陶質で水分が多く、非常に肥沃な土地と、生産者の丹念な仕事によって、農耕の小さな奇跡ともいえるトレヴィの黒セロリが生まれた。 これは非常に珍重されているセロリの1種で、色が非常に濃く木のような外見をもつ。 その為更に手が加えられ、地面に埋められる。 そうして軸が白く筋のない、中心部が柔らかく肉が豊かなセロリとなる。 専門家の一部は、この特異な野菜のもつ香りを生み出すのは、何よりもクリトゥンノの聖なる水が隠れた要素だとしている。 いずれにせよその結果は素晴らしく、ほとんど商業ベースに乗らないのは全く残念な事だ。 それは生産量が少なく、トレヴィ黒セロリ見本市を開催するのにぎりぎり充分なほどなのと、その生産に手がかかるのでコスト高となる為である。 しかしこれらの要素は、この野菜とそれを使った料理を味わえば納得できるのである。

セロリだけが自慢なのではない。 町に近づくにつれて沢山ある、事実上町を取り囲んでいる、オリーブの木がいやでも目に入ってくる。 下から町の中心部へ至る道は、トレヴィを囲む緑、オリーブの葉の柔らかい雲の中を螺旋状に上っていく。 このオリーブから搾油されるオリーブオイルの傑出した品質の良さは愛好家の知るところであり、トレヴィに全国オリーブオイルの町協会の代表部があるのは偶然ではない。

オリーブオイルとセロリは、調味料もしくは付加価値を与える為のつけ合わせと見なされている物であるのに、人間の能力と丹念な世話によって食卓の絶大な主役の地位に押し上げられた。 料理方法は沢山あるが、なるべく他の食品と混ぜずに味わう事を勧める。 田舎の伝統料理の中ではピンツィモーニオを勧めたい。 トレヴィでは特に、二つの食品のチャンピオンを組み合わせて味わえるのだから。
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