1430年、フォリーニョが輩出した一番有名な人間、ルネッサンスの素晴らしい表現者である画家、ニッコロ・リベラトーレが生まれた。 彼の通称はジョルジョ・ヴァサーリのちょっとした間違いからきている。 彼は作品に書かれていたサインアルンヌス・フルジニエ(つまりフォリーニョで教育を受けた)の部分を画家の名前としたのである。 その時からニッコロはアルンノとして知られるようになった。 当初、彼の絵画表現法はアンジェリコとベノッツォ・ゴッツォリの影響を受けていたが、早いうちに、彼の持つ強いエモーションに貫抜かれた神秘的で激しい感情の純粋性は彼らの美術を越えた。 アルンノは、ウンブリア絵画の特徴である感傷性を、ドラマチックかつダイナミックに表現しえた画派の代表である。 彼の描く人物は一見造形美を度外視しているようであるが、見る人をより強力な感情の渦に巻き込む。 その事は、ウンブリアの教会や博物館に保存されている多くの作品に明白で、細長い人物像、繊細なデッサン、光彩を放つ色使い、はっきり際立った立体感などによって表現されている。 その中でも傑作はフォリーニョのサン・ニコロ教会に飾られているキリスト誕生のポリプティク、教会内部には同じくアルンノの優れた作品キリストの誕生もある。
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